採用担当×新卒1年目が語る!ぶっちゃけ採用トークセッション

採用担当×新卒1年目が語る!ぶっちゃけ採用トークセッション

秋から始まる本選考シーズン

秋に入り、多くの企業で新卒採用の本選考がスタートしています。
夏のインターンを経て業界研究や自己分析を進めたものの、いざ本選考が始まると「自分の強みをどう伝えればいいの?」「面接官ってどこを見ているんだろう?」と不安になる方も増えてくる時期かと思います。

そこで今回は、採用担当1名と入社1年目社員4名による“ぶっちゃけ採用トークセッション”を開催!実際に面接を受けた経験のある若手社員と、面接を行う立場の採用担当が、「面接の本音」を語り合いました。

テーマはずばり――
面接で、採用担当はどこを見ているのか?

自己紹介=ただの挨拶じゃない!?
面接官がチェックしている2つのポイント

面接の最初って「自己紹介をしてください」から始まることが多いですよね。あれって端的に説明する力を試されているんですか?

採用担当

もちろん簡潔に話せることは大事ですが、実は大きく2つの目的があります。ひとつはアイスブレイク。緊張を和らげて会話をスムーズに始めるためですね。過度な緊張は学生にとっても、面接官にとってもプラスにはならないので、できるだけリラックスできるような場づくりを心がけています。趣味の話や出身地の話が出ると、そこから話も広げやすいので場が和みますね。

もうひとつの目的は、『学生が自分の強みや特徴をどう捉えているか』を把握することです。

1分で自己紹介を、と言われることも多いので、説明能力を見ているのかなと思ってました。意外とアイスブレイクなど別の意図もあったんですね。

採用担当

そうですね!面接は1時間程度しかないので、緊張しすぎてきちんと話せなかった…はもったいないと思うんですよね。またその限られた時間の中で、相手のことをすべて知ることは到底できないので、面接でどこを深堀りして聞いていくのかも重要になります。その点において、自己紹介で『自分の強みや特徴』に触れられていると、面接が進めやすいです。

自己紹介の短い時間の中で、わざわざ盛り込んだ内容というのは、学生が面接でアピールしたい部分だと考えられるので、面接ではそこを中心に質問するようにしています。

僕の場合は、自己紹介のときに『明るさ』というワードを使いました。その後の自己PRや学生時代に力を入れたエピソードなどを話すときも、全部そのワードに繋がるように意識して話すようにしていましたね。

採用担当

そういう一貫性を意識することはいいと思います。『自分を表すキーワード』を持っていると、面接の準備もしやすいですよね。自己分析では自分の成功体験などから深堀りをして、自分の強みを見つけることも多いと思います。自分の強みかな?と思えるポイントを見つけたら、その強みを表すキーワードから連想される過去の経験を棚卸していくと、別のエピソードの発見などにも繋がります。あとは自分を表すキーワードを持っていると、面接官の印象にも残りやすいという側面もありますね。

以前面接の中で、「カラオケで100点を取ることができます」という自己紹介をしてくれた学生がいました。深堀りして話を聞いていくと、機種ごとの採点基準の特性を細かく調べていたり、100点を取るための試行錯誤の過程を話してくれて、その分析力が素晴らしいと感じました。実際面接官同士で共有するときにも「あのカラオケ100点の方ですね!」と話題に出るほど、強く印象に残りました。面接では複数回にわたって、複数の面接官が担当することが一般的ですし、多くの学生と話をするからこそ、「この人は〇〇」と印象付けられる人は強いと思いますね。

自己PRは企業別に変えるべき?採用担当の本音は「合わせすぎはNG」

自分を表すキーワードを持つことの重要性はよくわかりました!学生のとき迷っていたことがあるんですが、自己PRや会社選びの軸など話す内容は、会社ごとに変えたほうがいいんですか?

採用担当

自己PRについては、複数ある自分の強みの中で、その会社で特に活かせそうな強みを中心に話すというのはよいと思います。一方で、会社選びの軸などの自分の価値観についての質問は、それぞれの会社の色に合わせて無理に内容を変える必要はないと思います。面接はあくまでマッチングの場です。自分が大事にしている価値観を的確に伝えることが重要で、それが会社の価値観と合致しているかをお互いに確かめる場なんです。

「この会社だと、こういう回答のほうが受けそうだな…」と回答を事前に作り込んできてくれる方もいらっしゃるのですが、どうしても深堀り質問の中でずれが発生します。またもしその回答で合格したとしても、入社してからお互い期待していたことと違ったということにもなりかねません。

僕もここが第一志望だったからこそ、必死になってた部分もありました。でも無理に作った答えは後からボロが出ちゃうんですよね。

採用担当

そうですね。会社に合わせるのではなく、自分がどう考えているかを整理して、『自分の軸』を明確にすることが大事です。きれいな言葉でまとめた話よりも、むしろ正直に、自分の言葉でどうにか伝えようとしてくれる方が好印象ですね。

面接官が見ているのは、質問に対しての回答だけではない

就職活動を行っている時、面接で突拍子もない質問が来て、頭が真っ白になったことがありました。あれって何を見てるんですか?

採用担当

同じ質問でも、会社や職種によって意図は違います。例えば営業職なら、事前に準備しにくい質問をすることで『瞬発力』や『対応力』を試すこともあります。一方、私たちが採用するエンジニア職では、『思考の深さ』を重視しています。話し方のうまさではなく、自分の中でどう筋道を立てて考えたかを見たいんです。

「好きなものは何ですか?」みたいな一見単純な質問でも、その裏にある考え方や思考の流れを見ているんですね。

回答の内容以外にも、表情や姿勢などノンバーバルな部分も面接では見られているんですか?

採用担当

見ていますね。営業職など対人コミュニケーションが重要な職種は特に重要視していると思います。私たちの会社で採用するエンジニアのポジションは、そこまで重視しないにしても、姿勢や目線、表情から伝わることは多いです。特に今はオンライン面接も多いので、画面越しの目線や表情は印象を大きく左右しますね。

弊社では採用の際に『自己肯定感の高さ』も重視しているのですが、それは立ち居振る舞いにも現れます。例えば、用意していた回答から深堀りの質問をされたときにも、慌ててとにかく話し出すのではなく、沈黙を恐れずにしっかり自分の考えをまとめてから答える人は、落ち着きと自己肯定感の高さを感じさせますね。

学生側の立場からしても、面接官の立ち居振る舞いで会社の印象が変わりましたね。面接官が目を見て話してくれるかどうかを、僕は重視していました。実際にエフアンドエムネットの面接では真剣に話を聞いてもらえる感じがして、「この会社なら入社しても安心できる」と感じましたね。

答えにくい質問が来た… 『意地悪な質問』の本当の狙いは?

面接に際して、事前に準備してても答えにくかった質問とかって、みんなはあったりしました?

私は浪人時代の話を聞かれたときに、正直答えにくかったですね。
もっと準備しておけばよかったなと思いました。

採用担当

答えにくい質問ってありますよね。私も学生の頃にそういう経験があります。なので、少し踏み込んだ質問になりそうなときは「ちょっと意地悪な質問してもいい?」と前置きするようにしていますね。何度か面接を受けていると、踏み込んだ質問をされたり、言葉を変えながら同じような内容を何度も聞かれることがあると思うのですが、あの意図は粗探しをしたいんじゃなく、『大事にしている価値観』を過不足なく知りたいんです。

入社後にミスマッチがあるとお互いに不幸なので、気になったところは納得いくまで深堀りします。決して詰めているわけではありません!学生さんのほうでも「この表現だと伝わってないかも」と思ったら、言い換えてみると良いかもしれません。面接は正解を当てる場ではなく、相手に伝わるまで対話を続ける場なんです。

やってよかった面接の準備

採用担当

逆に、みんなが就活生だった時、事前にやっておいてよかった準備ってありますか?

僕は自己分析の内容を先輩2人に見てもらいました。自分では見えない側面が、他の人からは見えたりするので、身近な人に手伝ってもらうのはよかったと思います。僕の場合は褒め上手な先輩と、細かなところまで気が付く先輩、それぞれの意見を聞けたのが良かったです。

紙に全部書き出して整理したりしてましたね。頭の中で考えるだけだとモヤモヤしてしまうので、図化したり、文章にすることで自分の考えが整理できました。

私はキャリアセンターをよく利用しました。職員の方のおかげで、自分では気づかなかった強みに気づくことができました。

僕の場合は自己分析が終わった後の話ですが、面接を受けている体で自分が話している様子を動画に撮ったりしていました。面接官になったつもりで改めて自分の話を聞くと、表情や話し方のクセに気づけて改善できました。

採用担当

たしかに面接準備は一人で完結させず、他者の視点を取り入れることが大切ですね。最近だと、生成AIを使用して自己分析を進めたり、面接のロールプレイングをしているという学生の話も聞きます。練習方法も多様化しているので、自分に合うやり方を試してみるのがよさそうですね!

面接は試験じゃない。『対話』で伝える自分らしさこそ最大の武器

採用担当

面接は、企業と学生がお互いを理解するための時間です。完璧な答えを用意する必要はありません。大切なのは、自分の強みや価値観を整理し、自分らしく伝えること。緊張するのは当たり前ですが、面接は試験ではなく対話です。

エフアンドエムネットでは特にこの対話を重視しています。学生のみなさんの視点からも、自分とマッチしているかきちんと判断してもらいたいからこそ、知りたいこと聞きたいことは、なんでも聞いてくださいね!

今回の記事が、面接準備に少しでも役立つと嬉しいです!
また、エフアンドエムネットでは2027年の新卒採用を進めています。
興味のある方は、採用ページからご連絡をお待ちしております。